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元・外資系銀行員の自腹で通う英会話スクール

元・外資系銀行員で英語の苦手な筆者が、自腹で英会話スクールに通った経験を元に各スクールを徹底比較。外資金融の内輪話や、転職事情なども紹介。

TOEICを3ヶ月で卒業する方法 その②

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TOEICは3ヶ月で卒業すべし その②

前回に続き、TOEIC試験に関する筆者の具体的な試験対策をお話ししたいと思います。

今回は、文法・リーディング・リスニング編です。

 

TOEIC試験対策その② 文法

筆者が実際に使用した文法対策のテキストはこちら。

TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問」です。

文法に限らず、TOEICの試験対策では模試形式の問題を数多く解くことが最も重要だと思います。

その点、このテキストは全てを問題形式としている上、前半は左ページを問題・右ページを詳細な解説としており、初学者でも非常に取り組みやすいのが特長です。最近新版となり、内容がカラー化して読みやすくなっています。

さらに、別冊子で「1000本ノック」と称した問題集が付属、持ち歩きがしやすくなって電車の移動時間等に解きまくることができるようになりました。問題を解くという観点からは、質量共に申し分ありません。

内容がリーディングセクションのパート5に特化していますが、この1冊を3回程度回すことで、本番でも8〜9割以上の回答率を狙えると思います。

 

TOEIC試験対策その③ リーディング

そして、リーディング対策のテキストはこちら。

TOEIC(R)テスト 新形式精選模試 リーディング」 です。

本書は、リーディングセクション(パート5、6、7)全てを網羅した問題集です。

模試としてテスト5回分を収録しており、時間を計りながら問題を解くことで実際のTOEICの形式を再現できます。

なお、本書ではパート5を1問20秒、パート6を1文書2分、パート7を1問1分強で解くように推奨しています。これには筆者も概ね同意です。

 

パート5が先のTOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問」と被りますので、この部分は割愛しても良いと思いますが、復習の意味で両方やっておくことをお勧めします。

最低3周は回しましょう

 

TOEIC試験対策その④ リスニング

TOEIC(R)テスト 新形式精選模試 リスニング」 です。

リーディングの兄弟テキストになります。

リスニングはTOEICの最重要科目ですので、最も時間をかけて取り組むべきです。

前回の記事にも書いている通り、リスニングはリーディングや文法よりも難易度が低くなっており高得点が狙える上、日本人は伝統的に学校教育でリスニングに取り組む機会に乏しく、元々の水準が低いのだと思います。このため、短期間の学習でも得点アップが見込め、成果が出しやすいと感じます。

 

リスニングでは最低8割、可能なら9割以上の正答率を狙いたいところです。ご存知のようにTOEICでは正答率が得点に直結しませんので、その時の平均点にも左右されますが、概ね9割5分の正答率(100本中5問間違い)で満点の495点となります。8割〜9割ですと10〜15問程度は間違えても良い計算です。

 

筆者が考えるTOEICのリスニングのクセは、問題が予測可能であることにあると考えています。

パート1とパート2は、問題に加えて回答も読まれますので予測できませんが、パート3以降は音声が流れる前に回答の選択肢を読むことができます。このため、Direction(30秒)や前の設問が終わった後の5〜10秒の間に選択肢を読み込んで、何についての会話/問題なのかを瞬間的に判断することができます。これにはもちろん慣れが必要ですが、テキストを5〜6周やり込むことで段階的にできるようになるのではないかと思います。

 

このため、実は筆者が一番苦手としたのはパート2でした。パート1は写真があるため状況が簡単に読み取れ、ほとんど悩むことはありません。パート2だけが、全くヒントが存在しないのです。

ただ、2016年以降は新形式になってパート1と2の割合が減ったそうで、この分は筆者にとって易しくなったのかもしれません(筆者は旧形式を知らないので、比較できませんが)。

 

その他注意を要する点としては、頻繁に出現するイギリス人とオーストラリア人の英語に慣れておくことでしょうか。

リスニングは、最低5周以上、可能なら10周くらい回して学習することをお勧めします。問題文を暗記するくらいやり込むことで、実際のテストでも大体は聞き取ることができるようになります。

 

以上、不毛なTOEICテストを卒業する方法をご紹介してきました。

最後に、筆者が実際に受けた時の得点配分を載せておきます。

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Listeningが445点、Readingは415点。ほぼ学習時間に比例した結果だと思います。

 

860点を取った後は900点を目指す選択肢もあると思いますが、TOEICは偏差値で計算するため、リスニング・リーディングでそれぞれ2〜3問ずつ上乗せすればこの差の40点を稼げることになります。

各2、3問ずつであれば問題の相性でクリアできるため、追加で何度か受ければいつかは達成できるはずです。しかし、そうなると1年単位の時間がかかるため、筆者はここで卒業することにしました。不毛ですし

 

この記事が、少しでも皆様のTOEIC卒業のお役に立てればと思います。